北京オリンピック女子スキージャンプ代表の高梨沙羅選手は、男女で歴代最多の通算勝利数を60に伸ばし記録を更新し続けています。
これまでに表彰台にも通算106度の記録も更新していて、ヤンネ・アホネンさんが持つ男女通算歴代最多の108度も射程圏内です。
その強さから勝つことが当たり前という重圧に苦しみながら、栄光と挫折を経験してきた高梨沙羅選手は心身ともに成長していますね。
今回は高梨沙羅の学歴を調査！頭いいから日体大に飛び級入学？弘前大学院に進学！について調査しました。
ぜひ最後までご覧ください。
高梨沙羅の学歴を調査！出身中学や高校時代のエピソードは？
高梨沙羅選手の出身中学校は、北海道にある公立校の上川町立上川中学校です。
上川中学校はジャンプで有名な学校ではありませんが、高梨沙羅選手の地元である上川町はスキージャンプをするのに最高の環境が整っています。
高梨沙羅選手はスキージャンプの他に4歳から中学2年までバレエも習っていて、バレエで磨いた柔軟性はスキージャンプにも好影響を与えていますね。
中学1年の終わりに国際大会デビューを飾ると、中学2年で出場したコンチネンタルカップで初優勝を成し遂げます。
コンチネンタルカップは国際スキー連盟の公認大会ですが、女子選手史上最年少の優勝記録という快挙でもありますね。
中学2年の時に出場したHBCカップでは、当時の大倉山ジャンプ競技場のバッケンレコード141mの大ジャンプを記録し世界中を驚かせました。
さらに中学3年になるとワールドカップで初優勝を果たし、シーズン個人総合3位になるなど輝かしい成績を残しています。
高梨沙羅選手は一躍スーパー中学生として話題になる一方で、世界を転戦する日々でバレンタインデーもチョコを渡す暇もなかったそうです。
中学卒業後は北海道旭川市にあるグレースマウンテンインターナショナルスクールに進学した理由は、スキージャンプに集中するためと英語を学ぶためですね。
グレースマウンテンインターナショナルスクールへは上川町の自宅を朝5時半に出て、約1時間半かけて旭川の学校まで通う日々を過ごしています。
高梨沙羅選手はインターナショナルスクールに進学した理由について次のように答えています。
-中略-
インターナショナルスクールだと何ヶ月かで集中して取れるんです。それだと勉強を最初に集中的にやって、その後の時間を競技に回せると思いました。語学を学べるので海外遠征のときに役立つと思ったのも、理由のひとつです。
引用：アスリート育成パスウェイ
グレースマウンテンインターナショナルスクールは全校生徒20人ほどの小規模な学校で、高梨沙羅選手が入学した時は高校生は高梨沙羅選手だけでした。
グレースマウンテンインターナショナルスクールは、日本の文科省が認めた高校ではないため高校卒業程度認定試験を受け高卒の資格を取る必要があります。
高校卒業程度認定試験の合格率は3割前後と言われる中で、高梨沙羅選手は1日11時間もの猛勉強を重ね見事1回で高校卒業程度認定試験に合格しています。
高梨沙羅選手はわずか4ヶ月で高校卒業程度認定試験に合格したのも、いち早くスキージャンプに専念したい気持ちからでした。
高梨沙羅選手は卒業後もグレースマウンテンインターナショナルスクールへ、毎年クリスマスケーキをプレゼントし交流を深めていますね。
高梨沙羅は頭いい！日体大に飛び級入学？
高梨沙羅選手は17歳の時に日本大学体育学部に飛び級入試に合格し、ニュースでも取り上げられて話題になりました。
ちなみに日本体育大学の理事長は元衆議院議員の松浪健四郎さんです。
松浪健四郎さんといえば衆議院議員時代に、議場からコップの水を野党席にかけた事でも知られています。
スキージャンプの成績が素晴らしいから飛び級したと思いがちですが、インターナショナルスクールに通い猛勉強したからこそですね。
どうしてもスキージャンプで好成績を残し注目されると、コネで入学したなど変な噂が事実のように拡散されてしまいます。
寝る時間も削って必死に勉強を重ねてきた高梨沙羅選手は、自分の力で学業でも優秀な成績を残し頑張っています。
大学への飛び入学について次のように説明しています。
大学院が置かれ、かつ、教育研究上の実績及び指導体制を有すること
特に優れた資質の認定に当たって、高等学校の校長の推薦を求めるなど、制度の適切な運用を工夫していること
自己点検・評価の実施及びその結果の公表を行うこと
引用：文部科学省
しかし高梨沙羅選手は当初は飛び級で大学合格後に入学を迷っていた時期があり、当時は入学辞退とのニュースも流れました。
スキージャンプと学業との両立に不安を感じたことから、いったんは大学入学を保留しますが1ヶ月遅れて5月に入学しています。
大学に合格後に進路について悩んでいるのも、真面目な性格の高梨沙羅選手だからこそ両立できるか真剣に考えた結果だと思います。
高梨沙羅選手の両親も日体大出身ということも、日体大への飛び級入学を後押ししたのは間違いなさそうですね。
スキージャンプでの圧倒的な強さが印象的ですが、将来の自分の人生設計をしっかり考えて学業にも取り組んでいます。
高梨沙羅選手は頭がいいのは言うまでもありませんが、それ以上に想像を絶する努力を重ねて来たからこそ飛び級合格も成し遂げたと思います。
ネット上でも高梨沙羅選手は頭がいいとのコメントが多くありました。
高梨沙羅すげえよなあ…あれで頭いいなんて
— やまだれ(牡26) (@simelo78777) December 2, 2012
スキージャンプの高梨沙羅さん高1の時点で大検合格してるめっちゃ頭いい人だったんだね
— Yuya Shibata (@cb25lonewolf) February 14, 2018
高梨沙羅ってすっごい頭いいんだよね。スポーツのために学校行けないから、自主学習で飛び級で大学入学。高校入学4ヶ月で高校卒業認定試験合格。
— 125 (@kg125_125) January 22, 2016
大学入学後は主にオンライン授業が中心で、大学に登校する機会は少なかったようです。
高梨沙羅選手は日体大へ入学後も所属先は「クレラ」のままで、日体大側と高梨沙羅選手側が揉めていたとの情報もあります。
日体大としては大学の名前を世界にアピールするつもりが、実際には「クレラ」の影に隠れて思惑が外れた形かもしれませんね。
あくまで噂レベルなので真相はわかりませんが、あまり大学にも行けてないことで一部の学生から妬みなどもありそうです。
様々な批判も覚悟していたからこそ大学に入学するか悩んでいて、最終的に入学を決断したのもスキージャンプを最優先に考えてのことだと思います。
高梨沙羅が大学院に進学？弘前大学で博士号取得か？
高梨沙羅選手は日本体育大学卒業後の2020年10月に、青森県にある国立の弘前大学大学院医学研究科に入学しています。
弘前大学院医学研究科は近年スポーツ医学研究に力を入れており、高梨沙羅選手も北京オリンピックを見据え競技力向上を目指しスポーツ医学研究を専攻しました。
オリンピック3連覇を達成した柔道の野村忠宏さんも弘前大学大学院出身で、医学博士の学位を取得していますね。
高梨沙羅選手の研究テーマはけがの予防やリハビリテーションで、スキージャンプの動きを解析する「モーションキャプチャ」の技術を駆使し研究に取り組んでいます。
高梨沙羅選手も大学院の修士課程だけではなく、最終的には博士課程に進んで医学博士の取得を目指すことを公表しています。
2014年ソチオリンピックで金メダル間違いなしと言われる中で、まさかの4位という成績に高梨沙羅選手も呆然としていました。
しかしメダルを取り逃した原因を追求し原因を探し続けた末、高梨沙羅選手の答えは「人間力」を磨くことでしたね。
スキージャンプに打ち込んできた高梨沙羅選手ですが、狭いスポーツの世界で過ごしてきた事から社会に生きる人間力の足りなさを痛感しています。
一人の人間として「一人で食堂に入ってみる・切符を買って電車に乗ってみる」など、一般の人が普通にしていることも全てが競技に繋がると信じ実践してきました。
何気ない日常のことも高梨沙羅選手にとって新鮮なことで、それだけスキージャンプと学業に没頭してきた裏返しでもあります。
高梨沙羅選手にとって日常で起こる事も競技に取り入れ、スキージャンプを追求し世界一を目指し続けていますね。。。
2021年3月に開催された世界選手権ラージヒルで銀メダルを獲得後、高梨沙羅選手は次のように話しています。
「平昌オリンピックを終えてから試行錯誤しながら自分のジャンプを探してきて、やっと形になってきたというか、自分のジャンプだ、と実感しながら飛ぶことができました」
「自分の可能性を感じることができたし、一番最後のジャンプをいい形で締めくくれました」
引用：nippon.com
普段から睡眠に気を配り1日8時間睡眠を心がけていますが、試合後や練習した日には興奮して眠れない日も少なくありません。
スキージャンプのことを考えるあまり、スキージャンプの夢を見ることも多く「飛んだままどこかに行く」と話していましたね。
女子スキージャンプの第一人者として走り続けて、今もなお進化した自分を追求し続ける姿は本当に尊敬します。
まとめ
いかがでしたか？
今回は高梨沙羅の学歴を調査！頭いいから日体大に飛び級入学？弘前大学院に進学！について紹介しました。
常に勝利を期待され続けてきた高梨沙羅選手にとって、北京オリンピックでの金メダル獲得は悲願であることは間違いありません。
2017年にはスキー界でもっとも権威ある「ホルメンコーレン・メダル」を獲得し、スキージャンプのレジェンドとして世界が注目しています。
間もなく開幕する北京オリンピックでの活躍に期待が集まりますが、メダルではなく自分が納得するジャンプをしてほしいです。
最後までご覧くださりありがとうございました。
