今回はアタック感のあるスネアドラムのやり方について紹介します。
スネアドラムボイパの音の中でも一番出すのが難しく、またプレイヤーによってもっとも個性が出る音でもあります。
曲の中でも一番アクセントを表現しやすい音なだけあってスネアドラムの音質がボイパの良し悪しの評価にされることも多々あります。
特にボイパをやったことが無い人は耳に入りやすいスネアドラムが、良い音かどうかが重要だったりします。
今回はアタック感がある他のプレイヤーに差をつけることができるスネアドラムについて紹介していきます。
スネアドラムの最重要ポイントはスティックで叩いているということ
先ほどまでアタック感が大切と行ってきましたが、アタック感とは何でしょうか?
それを考えるために楽器のスネアドラムについて考えていきます。
スネアドラムは基本的にスティックで叩くことによって表面に貼られた皮が振動し音が出ます。また、同時に下の面に貼られたスナッピーと呼ばれる金属の線が振動して少し擦れたような音が重なるのが特徴です。
ではスネアドラムで大切なのはどの音でしょうか?
叩いたときの音?その後のスナッピーの擦れた音?
正解は圧倒的に叩いたときの音です。スナッピーの音はあくまでおまけ程度で考えてOKです。ボイパをしている人には全くスナッピー音を入れない人もいるくらいです。
スネアは特にですが演奏時にアクセントを作る役割が大きく、スナッピーで音の輪郭をぼやけさせるのではなく瞬間的で輪郭がはっきりした音が好まれるのです。この瞬間的で輪郭がはっきりした音がドラムを叩いたときのアタック音(打音)になるのです。
アタック感のあるスネアドラムの出し方
今回の説明は今までのものと違い即効性があまりありません。
なぜなら、スネアのアタック音を作るのは口の周りの筋肉だからです。
ぜひコツコツ頑張ってほしいと思います!(笑)
ただしコツコツと言っても効率よく行うべきなのでぜひ以下のコツを参考にしてください。
アタック感のあるスネアドラムを出すコツ
①必ず「pu」をベースに音作り
②ひたすら力を込めて高い音のスネアを打つ
①必ず「pu」をベースに音作りについて
練習する前にスネアドラムは「pu」をベースに作ってください。
理由としては
母音「u」は少し低めになりやすい音ですが、バスドラムの「bo」より高い音が出しやすいこと
他の母音よりしっかりと唇の一箇所に力を加えやすくアタック感を出しやすいこと(以前僕もやっていましたが「pe」はアタック感に関しては最悪です。)
「u」と「o」の口の形が近いためバスドラムとの相性がよく、細かい刻みができること
が挙げられます。
②ひたすら力を込めて高い音のスネアを打つ
ここからは筋トレの仕方になります。
「pu」をベースに作ったスネアドラムを出すときに唇に究極に力を入れて音を出してみてください。
そうすると「ピュー」のような「キュー」のようなとにかく高くて大きい音が出ると思います。
この音でスローテンポの曲で良いので曲に合わせてやってみてください。
終わったときに口の横の筋肉が疲れているのがわかります。はじめはきつくて最後まで音を保てないかもしれません。
次の日には口の周り筋肉痛になってれば今の自分の力を使ってできていた証拠です。1曲耐えられるようになったら、できなくなるまで何曲かやってみてください。
この状態で1ヶ月もやればアタック感があるスカッとした音が出せるようになっていると思います。
まとめ
今回はアタック感があるスネアドラムの出し方を説明させていただきました。
今回は他の記事とは違って少し時間がかかる方法を紹介しました。
本当にライバル達と差をつけたいのであればコモディティ化され知ればすぐ応用できる知識だけではなく独自に鍛えたスキルでも行うべきかなと思い紹介させていただきました。
圧倒的なアタック感で他のパーカッショニストをあっと驚かせていただければと思います(笑)
それでは失礼します。